Monthly Archives: 8月 2011

アーティチョーク

10年ほど前、車で三河(愛知)を走っている時、見たこともない巨大なアザミが咲いているのに気が付き車を止めて始めて見たのがアーティチョークでした。高さ1.2m、花は15cmほどあり青紫色でした。調べてみるとヨーロッパでは、ポピュラーな食用アザミということがわかりました。そういえば、畑のとなりは洒落たレストランがありました。興味がわいたので名古屋市農業センターに実物を見に行き係りの方にいろいろ教えていただきました。同じ仲間にカルドンといって、高さが3mになる種類もあり花が枝分れして沢山咲いていました。大きくなるので2年前に、知り合いの農園に地植えをした所小さな苗が写真のように巨大に育ち驚きました。蕾も20ぐらい付きました。最初に見たレストランのアーティチョークは毎年観察しています。花が終わると徐々に株が弱り真夏にはほんの小さな葉を残すだけになり、秋から冬にかけて又葉が大きく育っていきます。

一番大きな蕾を、採って来るように娘に頼まれ、中心にある15cm以上もある蕾を持ち帰り渡した所、ネットで調べながら調理をし食べました。食べたことが無かったのでどの味が一番の特徴かわかりませんでした。(あまり美味しいとは思いませんでした)

大きな庭があれば、植えてみたい植物のひとつです。葉には刺さるような棘はありません。新葉はヨーロッパでは食べるそうです。

【アーティチョーク】 キク科 地中海沿岸原産の野生のアザミ。ローマ時代頃から品種改良され今日に至る。日本にも江戸時代オランダから入り、「朝鮮アザミ」の名前で流通した。(当時、朝鮮半島から入る植物が多く朝鮮由来と思われ名づけられた)  

日本においては、260年余り続いた江戸時代(1603~1868)の文化が最高に栄えた文政~天保の頃(江戸後期)、世界一の園芸大国でありました。ヨーロッパでは、まだ一部の特権階級の人達が楽しみで植物を育てたりしていましたが、日本では将軍から庶民まで花(植物)を楽しんでいました。江戸初期、慶長8年(1603)~元禄元年(1688)頃には、ヒマワリ、カーネイション、ハイビスカス、サルスベリ、ジンチョウゲ、カンノンチク、ジャスミン、トケイソウ、コデマリなどがすでに、入ってきており、その後も積極的に海外の植物を取り入れ、シーボルトを始め日本を訪れた外国人の多くは、日本の文化度の高さに驚きました。

 

斑入り植物 (2) イチョウ・ビワ

イチョウの白縞と黄縞ほかに、白散り斑がありますが葉姿があまり良くありません。

                                                                イチョウ斑入り  黄縞と白縞

ビワ白覆輪ほかに、捌け込み斑がありますが、覆輪のように安定せず長年維持することが難しいです。

湿地のラン

作手村(愛知県)に、サギソウを観に行って来ました。咲き始めでちょうど良い頃でした。

6月には、トキソウ、サワランが咲いていました。

                                                             トキソウ

                          サワラン

ヤツデ「叢雲錦」(むらくもにしき)

ヤツデの斑入りは、3タイプが知られています。中でも数が少ないのが「叢雲錦」。白散り斑の「紬絞り」が実生でも増えるため一番手に入れやすいです。左端に写っているツワブキ(葉がでこぼこしている)もけっこう珍しい物です。

 

        紬絞り (つむぎしぼり)

       白掃け込み斑 と  むらくもにしき

フウラン「双尾竜」

花物の「双尾竜」が咲きました。この花は距が2本あります。花物ではありませんが「青海」の花はみごとです。

「青海」                                                                     安政二年(1855年)の「風蘭見立鏡」という番付表には最高位の大関になっています。現在でも人気の花です。 葉姿が舞楽の「青海波」の衣装の柄によく似ている事からなづけられました。種ができない為、価格が下がりませんでしたが、韓国で実生株の中に良く似た葉姿のフウラン「姫青海」が出来たため手に入れやすくなりました。

                                                                                                                                                                                                            

アオキ「夏の雲」

新葉が白く出て後に緑にかわります。瑞浪の有名なY氏が木曽谷で見つけたそうです。そういえばギボウシにも同じような変化をするものがあります。 「手中の珠」写真が撮ってあれば載せますが現在は緑の葉なので・・・

アラカシ

アラカシはこのあたり(愛知県)では、どこでもはえている木です。斑入りもいろいろ見つかっていますが、私が注目しているのは、新葉がポインセチアのように純白に出てくる個体です。全国的によくある物かわかりませんが私が今まで各地を回ったところでは、みかけたことがありません。最初の白い葉があとまで散り斑になって残るタイプと最初の白い葉は、夏ごろまでに枯れて、次に緑の普通の葉が出るタイプがあります。

いかがですか、けっこうきれいだとおもいますが、庭木に向いているように思います。

アオキにも同じようなものがあります。

新葉が赤く出るアカメガシやカラス葉のアジサイなどは紫外線などの強い日光から新葉を守るために変化しています。日陰で育てると赤くなりません。

シラホシハナムグリ?

カブトと一緒にシロテンハナムグリの黒い個体が採れたので、詳しい人に聞いたところシラホシハナムグリみたいです。他にも似たコガネ(ムラサキツヤコガネ)があり、種を同定する事はなかなか難しいです。

大阪の友人のN氏から電話があり、写真のコガネはシラホシに間違いないとの事でした。後日シラホシの標本を送って頂きました。

カブトムシ

昼からカブトを採りに行って来ました。大型のオスが多かったです。黒いシロテンハナムグリを採りましたので、聞きましたところ、どうもシラホシハナムグリのようです。