アーティチョーク

10年ほど前、車で三河(愛知)を走っている時、見たこともない巨大なアザミが咲いているのに気が付き車を止めて始めて見たのがアーティチョークでした。高さ1.2m、花は15cmほどあり青紫色でした。調べてみるとヨーロッパでは、ポピュラーな食用アザミということがわかりました。そういえば、畑のとなりは洒落たレストランがありました。興味がわいたので名古屋市農業センターに実物を見に行き係りの方にいろいろ教えていただきました。同じ仲間にカルドンといって、高さが3mになる種類もあり花が枝分れして沢山咲いていました。大きくなるので2年前に、知り合いの農園に地植えをした所小さな苗が写真のように巨大に育ち驚きました。蕾も20ぐらい付きました。最初に見たレストランのアーティチョークは毎年観察しています。花が終わると徐々に株が弱り真夏にはほんの小さな葉を残すだけになり、秋から冬にかけて又葉が大きく育っていきます。

一番大きな蕾を、採って来るように娘に頼まれ、中心にある15cm以上もある蕾を持ち帰り渡した所、ネットで調べながら調理をし食べました。食べたことが無かったのでどの味が一番の特徴かわかりませんでした。(あまり美味しいとは思いませんでした)

大きな庭があれば、植えてみたい植物のひとつです。葉には刺さるような棘はありません。新葉はヨーロッパでは食べるそうです。

【アーティチョーク】 キク科 地中海沿岸原産の野生のアザミ。ローマ時代頃から品種改良され今日に至る。日本にも江戸時代オランダから入り、「朝鮮アザミ」の名前で流通した。(当時、朝鮮半島から入る植物が多く朝鮮由来と思われ名づけられた)  

日本においては、260年余り続いた江戸時代(1603~1868)の文化が最高に栄えた文政~天保の頃(江戸後期)、世界一の園芸大国でありました。ヨーロッパでは、まだ一部の特権階級の人達が楽しみで植物を育てたりしていましたが、日本では将軍から庶民まで花(植物)を楽しんでいました。江戸初期、慶長8年(1603)~元禄元年(1688)頃には、ヒマワリ、カーネイション、ハイビスカス、サルスベリ、ジンチョウゲ、カンノンチク、ジャスミン、トケイソウ、コデマリなどがすでに、入ってきており、その後も積極的に海外の植物を取り入れ、シーボルトを始め日本を訪れた外国人の多くは、日本の文化度の高さに驚きました。

 

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