早咲き(秋咲き)の原種スイセン、セロティヌス(Narciss serotinus ) が咲きました。およそスイセンには見えません。ヨーロッパの南部、地中海沿岸に分布。原種シクラメンと同じような分布をしています。日当たりのよいガレ場に生えています。
原種シクラメン、ヘデリフォリウム ( C. hederifolium ) 早咲きでシクラメンらしくて私の好みです。白花やシルバーリーフもあります。丈夫で育てやすい所も良いですね。
名古屋のパルコに(26日まで)、岡本太郎展を観てきました。家の近所の久国寺に、太郎の鐘があり一度見に行こうと思っていた所でした。撮影が自由なので一杯撮ってきました。
9月は毎年、オオセンチコガネを採りに行きます。今日(16日)は、4時前に起きて奈良に6時半頃にいまして、次に信楽、栗東にまわりもう一度、奈良から信楽に行きました。台風の影響でちょっと強行軍でした。天気が悪いと採れないので、晴れ間をぬっての採集でした。もう一つの目的のヤマトエンマは天気が悪いので10月に延期しました。
ルリセンチ (奈良県)
【オオセンチコガネ】・・・体長2cm弱、北海道~屋久島に分布。生息する地域によって色彩の変異があり、赤銅色、緑色、ルリ色などに変化する。おもに鹿のフンを食べる。最近は鹿の急激な増加にともない、分布が広がり、個体数も増えました。奈良はルリ色、栗東は緑色、比叡山は明るい赤色と近畿地方は、変異にとみ大変興味深い地域です。中国からヨーロッパにかけてのユーラシア大陸に、同じ仲間が広く分布していますが、日本のオオセンチが一番光沢が強くきれいです。
中国原産の大型のギボウシ、大輪の白花でユリのような香りがある。白花で夜咲き香りがある事からも、夜行性の蛾に向けて咲いていると思われます。同様な物に、ゲッカビジン(月下美人)があります。夕方から咲き始める花は、月明かりでも判りやすい白花や黄花(月見草)だったりします。夕顔も白いですね。
タマノカンザシの見所は、大きな蕾(つぼみ)にあると思います。ゆうに10cmを越える純白の蕾は咲くまでの数日間、十分に堪能させてくれます。八重咲きは以前は珍しい物でしたが、メリクロンによって一重と同じように一般的になりました。栽培の注意点は、普通のギボウシより陽を弱めにとり、大鉢又は地植えにして、十分な肥培をします。
タマノカンザシ八重
【メリクロン】・・・新芽や根先のさかんに分裂成長している組織を、無菌状態で分離培養し増殖する事。この技術により増殖が困難なランなどを大量に増やす事が可能になりました。またウィルスに感染した植物の成長点を培養することにより、健全なウィルスフリーの株を作ることが出来るようになりました。
アマミフウランの三蝶咲きです。よく似た花に、開花しない「花纏」(はなまとい)があります。開花するため実生品の開花株が出まわり始め、手に入れやすくなりました。他に赤花の 「花かんざし」がありますが花が少しあばれます(距が2本~3本)。三蝶咲きではありませんが、舌奇離雀 (したきりすずめ)という距が半分に分かれている変化花もあります。展示会に飾りました。
曼珠沙華 (まんじゅしゃげ)
舌奇離雀 (したきりすずめ)
【三蝶咲き】(さんちょうざき)・・・三舌花(さんぜつか)とも呼ばれます。ランの花の花弁やガク片が舌化(ぜつか)した物。蝶咲き、獅子咲きも同じ変化タイプです。逆に舌が花弁化すると、4弁花、6弁花、ユリ咲きなどになります。
山梨県の小川山に水晶を見に行って来ました。今日は台風12号の影響であいにくの雨でした。行程はかなりきつく林道1時間、沢登り1時間、ガレ場直登1時間、現地は標高2000m以上の高地でした。林道は川のようになっており、沢は濁流のため高巻(滝や沢の急流を避ける)をしてヤブコギの連続でした。水晶は転石の多くにびっしりと付いていました。場所は非常に判りづらくベテランの方の案内なしではたどり着く事は到底無理です。