Monthly Archives: 8月 2011

中国ヤブラン

中国四川省のヤブランです。一昨年に岐阜のY氏から頂き育てていた所、花芽がどんどん伸び1メートルにもなりました。大きさを比較するためにジャノヒゲの「曙」(新芽が白く出て後に緑に変わる)を並べました。このヤブランは、寒さにも強く丈夫でよく増えます。まだまだ珍しい物ですが、将来的には、きっと日陰の庭の名脇役になる事でしょう。

鈴虫剣 (すずむしけん)

葉変わりの一つに「鈴虫剣」というものがあります。スズムシのメスの産卵管のようなトゲ状の突起のことを指し、いろいろな植物で見つかっています。

            アオキ細葉

             椿 「 唐弁天 」

             ノキシノブ「鬼面童子」

一色 大提灯祭り

毎年8月の26日は、一色の大提灯祭りです。いつもこの辺りに仕入れにきていて、一度見てみたいと思っていました。26日を仕入れの日に決め5時を目指して諏訪神社に行きました。大きい提灯は高さ10m直径5.6m、柱の高さ17m、ローソクの重さ約93kg。火入れは7時半過ぎで結構盛り上がりました。地元のお祭りという雰囲気で、子どもの頃のお祭りを思い出しました。来年は、午前中から行って提灯の吊り上げを見たいと思いました。

                   提灯よりも屋台に夢中

マユハケオモト 淡いピンク

数年前知人から、数鉢頂いたうちの一鉢で葉幅10cm長さ30cmくらいのかなり大型のもので、最初からラベルが無いから、どんな花が咲くか楽しみにしていました。昨日、原種シクラメンの花を見ていて気づきました。白花ではなくピンク色の花弁が伸びています。赤花のように濃い赤でなく、淡いピンク色の花で、これから濃くなるのか、わかりません。

マユハケオモト開花(8/25)しました。写真ではわかりづらいですが、淡いピンクの花弁がとても上品です。よくある白花のアルビフロス(albiflos)と花弁が違い山草のショウジョウバカマの花に似ています。

【マユハケオモト】南アフリカ原産の球根植物。ヒガンバナ科、ハエマンサスともいいます。半耐寒性。

一葉松 (黒松 ・ 赤松)

松の葉変わりの「一葉松」は、名前の通り1本しか葉がありません。よくみると2本の葉が離れていなくて1本になっています。たまに途中まで分かれている葉があります。

他に松の葉変わりとしては、葉の先が折れ曲がっている「折鶴松」があります。

ギボウシ

ギボウシも私の好きな植物です。今まで特に印象に残ったのは、ニセコの中腹に広がる湿地に花の高さ1mぐらいの大きなギボウシが、一面に咲いていた景色や、山梨でオオクワガタを探している時に、クヌギ林のなかに高さ約1.5メートルの花が咲いていて、その当時ギボウシにはあまり興味がなかったのですが、一緒に行っていた植物の好きな友人が、こんな大きなギボウシは見たことがないと驚いているので、あらためてよく見ると本当に大きかったです。今でも林が残っていれば生えているかもしれません。もう一度見てみたいと思います。

                    オオバギボウシ

                    ギボウシ「金星」 左のカラス葉はサクラです。

                    ギボウシ「 タトゥー 」 変わった斑入りです。

私の好きなギボウシを順次紹介していきます。

もう一つ、思い出しました。それは徳島県の祖谷村(いやむら)現在は三好市、平家の落人村やカズラ橋で知られています。当時(約30年前)大学の先輩が祖谷の学校に赴任しており、遊びに行く事になり釣り竿と捕虫網を持って出かけました。大変な山奥で民家は山の中腹以上に建っており、車の道がありません。道も狭くすれ違えないので、対向車が来ると戻らないといけません。先輩が言うにはそんな事をしていると何時までたっても着かないから、「ここでは気合が大切、とことん突っ込んでいきなさい」これには驚きました。学校の事をいろいろ聞くと一番大変なのは、家庭訪問といいます。なにせ車の道がほとんどないので、見えているのに、つり橋を渡って一時間歩くというのが多いそうです。教師の宿舎も校庭にあるそうです。知り合いの家に連れてってもらい蕎麦をご馳走になりました。私たちの為に朝から蕎麦の実を挽き打ってくれた蕎麦は絶品でした。数多く蕎麦を食べましたが、これを超える蕎麦に出会っていません。話がどんどん脱線して行ってしまうのでギボウシにもどります。釣り竿を持って行ったのは、アメゴ(現地の方言アマゴの事)を釣るためで、祖谷川で釣っていると、渓流の岩場一面に中型(30cm)のギボウシが咲いていました。咲き方に特徴があり花茎の上の方でかたまって咲いていました。カンザシギボウシと呼ばれています。

ダイダイイグチ

かなり珍しいキノコだそうで、味は無いが食感がいいと友人のS君が採っているので、私も少し探して見つけました。写真に撮って、ここにもあるよと教えました。触ると手がオレンジ色になってしまうので触らずに木の枝で指し示しました。キノコ染めにも使うそうです。関東では稀で、愛知県では、珍しいとの事で私にも持って帰って、ワサビ醤油で食べると美味しいと勧められましたがどうしても手が出ませんでした。やっぱりキノコ採りは、マツタケやオオモミタケが見つけたときの醍醐味が一番です。

                    ダイダイイグチ   2011.8.10 愛知県

                    タマゴタケ これも食べれます。

【オオモミタケ】・・・トドマツ、モミなどの針葉樹の近くに生える大型のキノコ、香りは無いが食感はマツタケに似る。大きな物は、傘の直径30cmにもなる。8月下旬に富士山で最初に見たときは、あまりの大きさと迫力に圧倒されました。マツタケと良く似た形で大きさが3倍くらいすごいですよ。マツタケご飯に一緒に入れると判らないそうです。

赤カブト・黒カブト

カブトムシを採っていると、中に赤茶のカブトがいます。私は若い(羽化したて)カブトはみな赤く次第に黒くなって行くと思っていました。先日虫の集まりに行きました処、ブリーダーの友人との話の中で、赤カブトの話になりました。赤カブトは最後まで赤、黒カブトは最初から黒との事でした。私は、採ったカブトは全部、子どもたちにあげてしまうので、しっかり経過を観察していませんでした。

赤と黒の違いは、幼虫時代のエサによるそうで、黒いエサ(腐葉土)を食べると黒くなり、黒くないエサ(腐食した木材など)を食べると赤くなるそうです。これは実際にためしたそうです。