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クマガイソウ 2013.5.10

愛知県足助町にクマガイソウを見に行って来ました。以前はエビネと共に普通に自生していたそうです。

現在は、民家の裏山の部外者が入れない所にしか残っていません。

エビネ

エビネの花が咲きそろいました。最近は人工交配が進み、以前なら手に入れられないような名花が多く驚くばかりです。これから育てる方は恵まれていると思います。

春の野生蘭展

名古屋市立東山植物園にて今日から、「春の野生蘭展」が始まりました。セッコク花物、エビネ、イワチドリ、ミヤマウズラ、フウラン、ミヤマムギラン、ナゴランなどが展示されています。デスプレイの箱庭にはテンナンショウの仲間、アマドコロ、ミヤマナルコユリ、チゴユリ、イカリソウ、ギボウシなどの変わり物が飾られています。

セッコク「赤富士」

先日(4/22)「日本長生蘭連合会」の春の大会に参加して来ました。花物が多く出品されていました。展示品ではありませんが、四国の方が持っていた、セッコクの「赤富士」の出芽の赤がすばらしく、写させて頂きました。大会の写真は又紹介します。

赤い新芽(茎)のセッコクは他にもありますが、この「赤富士」は中斑のため新葉がきれいな赤になっています。中斑なので当然、アメ矢です。三芸品といっても良いと思います。

【アメ矢】・・・セッコクの中斑は、茎(セッコクでは軸又は矢と言う)が茶色ではなく黄色になります。その黄色になった茎の事をアメ矢(飴矢)と呼びます。これは長生蘭(セッコクの古典園芸植物)の呼び方です。アメ矢ではない普通の茶色の茎は「泥軸」(どろじく)と呼びます。この事からいっても「アメ矢」の方がランクが上の事がわかります。

他に同じような物に、カンアオイの古典園芸植物の「細辛」(さいしん)があります。普通個体の茎は茶色で「泥軸」、澄んだ黄緑の茎を「青軸」と呼びます。

セッコク「紅炎」

昨年(2011.7.1)のカラタチ「香のけむり」の時、三芸品の説明でセッコク「紅炎」を紹介しました。花が着きましたので見てください。①斑入り、②アメ矢(茎が黄色)、③赤花(アメ矢ですと普通は白花)。

カラタチ「香のけむり」より珍しいカラタチ「竜神」も近いうちに紹介します。

春はいつも忙しくて、書き込みが出来ていません。4/24~5/6まで東山植物園にて毎年の展示会を開いています。(もう始まっています)

日本長生蘭連合会 Ⅱ

先日(10/2)に開かれた展示会の別のセッコクを紹介します。

長生蘭(セッコク)は本来、中斑が人気があるのですが、はやりの変化葉(対生葉・獅子葉など)が多く出品されていました。

【中斑】・・・葉の中央に、白やクリーム色の葉緑素のない部分があり、まわりが緑の帯状になった葉の事をいい、中斑になると茎(軸)も葉緑素がなくなり黄色になります。これを長生蘭では、アメ矢と呼び珍重します。右下の写真 「岩つつじ」は中斑でアメ矢です。中段左の 「飛雲閣」は、中斑に似ていますが中心部に緑が入り、完全な中斑ではないので、アメ矢になっていません。セッコク以外ではアオキの「名月」も中斑で、茎が緑色ではなく、黄色です。