デンドロの原種ベラチュラム、インドからタイ、ベトナムにかけての高地に自生しているそうです。花は植物全体から見て、とても大きくて3センチ以上あります。
葉が銀色なので、直射日光に強そうです。白とオレンジの配色がとても良いです。
エビネの花が咲きそろいました。最近は人工交配が進み、以前なら手に入れられないような名花が多く驚くばかりです。これから育てる方は恵まれていると思います。
名古屋市立東山植物園にて今日から、「春の野生蘭展」が始まりました。セッコク花物、エビネ、イワチドリ、ミヤマウズラ、フウラン、ミヤマムギラン、ナゴランなどが展示されています。デスプレイの箱庭にはテンナンショウの仲間、アマドコロ、ミヤマナルコユリ、チゴユリ、イカリソウ、ギボウシなどの変わり物が飾られています。
先日(4/22)「日本長生蘭連合会」の春の大会に参加して来ました。花物が多く出品されていました。展示品ではありませんが、四国の方が持っていた、セッコクの「赤富士」の出芽の赤がすばらしく、写させて頂きました。大会の写真は又紹介します。
赤い新芽(茎)のセッコクは他にもありますが、この「赤富士」は中斑のため新葉がきれいな赤になっています。中斑なので当然、アメ矢です。三芸品といっても良いと思います。
【アメ矢】・・・セッコクの中斑は、茎(セッコクでは軸又は矢と言う)が茶色ではなく黄色になります。その黄色になった茎の事をアメ矢(飴矢)と呼びます。これは長生蘭(セッコクの古典園芸植物)の呼び方です。アメ矢ではない普通の茶色の茎は「泥軸」(どろじく)と呼びます。この事からいっても「アメ矢」の方がランクが上の事がわかります。
他に同じような物に、カンアオイの古典園芸植物の「細辛」(さいしん)があります。普通個体の茎は茶色で「泥軸」、澄んだ黄緑の茎を「青軸」と呼びます。
先日(10/2)に開かれた展示会の別のセッコクを紹介します。
長生蘭(セッコク)は本来、中斑が人気があるのですが、はやりの変化葉(対生葉・獅子葉など)が多く出品されていました。
【中斑】・・・葉の中央に、白やクリーム色の葉緑素のない部分があり、まわりが緑の帯状になった葉の事をいい、中斑になると茎(軸)も葉緑素がなくなり黄色になります。これを長生蘭では、アメ矢と呼び珍重します。右下の写真 「岩つつじ」は中斑でアメ矢です。中段左の 「飛雲閣」は、中斑に似ていますが中心部に緑が入り、完全な中斑ではないので、アメ矢になっていません。セッコク以外ではアオキの「名月」も中斑で、茎が緑色ではなく、黄色です。