タマノカンザシ八重咲き

中国原産の大型のギボウシ、大輪の白花でユリのような香りがある。白花で夜咲き香りがある事からも、夜行性の蛾に向けて咲いていると思われます。同様な物に、ゲッカビジン(月下美人)があります。夕方から咲き始める花は、月明かりでも判りやすい白花や黄花(月見草)だったりします。夕顔も白いですね。

タマノカンザシの見所は、大きな蕾(つぼみ)にあると思います。ゆうに10cmを越える純白の蕾は咲くまでの数日間、十分に堪能させてくれます。八重咲きは以前は珍しい物でしたが、メリクロンによって一重と同じように一般的になりました。栽培の注意点は、普通のギボウシより陽を弱めにとり、大鉢又は地植えにして、十分な肥培をします。

                            タマノカンザシ八重

【メリクロン】・・・新芽や根先のさかんに分裂成長している組織を、無菌状態で分離培養し増殖する事。この技術により増殖が困難なランなどを大量に増やす事が可能になりました。またウィルスに感染した植物の成長点を培養することにより、健全なウィルスフリーの株を作ることが出来るようになりました。

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