オオモモブトスカシバの土繭(つちまゆ)

愛知県の知多半島にオオモモブトスカシバという蜂に擬態した蛾の蛹を採りに行って来ました。これはスカシバといって、蜂そっくりな蛾の仲間で蜂と一緒に飛んでいる為あまり見る事ができない珍品です。

オオモモブトスカシバは、マルハナバチに良く似ています。幼虫はキカラスウリの茎の中を食べ、終令幼虫は土にもぐってサナギになります。成虫を採集する事は大変むつかしいので、サナギの時に採集します。土に潜ったサナギは、土の粒と同じなので、発見することは中々大変です。

この採集には強敵がいます。それはモグラで、ほとんどのサナギは、モグラに食べられてしまっています。よほど美味しいのか、少し土を掘ると必ずモグラの穴が出現します。

植物の葉や茎の外皮は、昆虫や動物に食べられ易いので、なるべく美味しくないように工夫しています。葉を食べる蝶や蛾の幼虫は、美味しくない成分(アルカロイドなど)を体に取り込み、鳥などに食べられても美味しくないように努力しています。スカシバは主に茎の内部を食べるためモグラにとってはご馳走なのでしょう。

土を掘って探していると、葉を食べるスズメガのサナギが良く見つかりますが、全く食べられていません、5cmほどの大きなスズメガのサナギが同じ所にあっても食べられていませんでした。キツツキも木の中のカミキリムシなどの幼虫を好んで食べますが、葉にとまっている昆虫よりもよほど美味しいのでしょう。

キカラスウリの茎が裂けて幼虫の痕跡がある物をみつけても、ほとんど採れません、10本に1個ぐらいです。20個くらい採れそうな場所でも、1個採れれば良いほうです。宝探しみたいで結構時間を忘れて夢中になります。今日は、半日5時間くらいで9個採れました。モグラに食べられたサナギは穴があいてます。

キカラスウリ・・・ウリ科の多年草。日本全国に分布。芋状の根塊になり、大きな物は2リットルのペットボトルくらいになる。江戸時代は天花粉として利用した。

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